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安心・安全なイスの選び方

イスは体にいちばん近い家具です

毎日の仕事中、長時間あなたの身体を支えるオフィスチェアは、仕事の快適性や効率性アップの重要なツールです。
安全なイスを選び、正しく座ることで、転倒防止や疲労軽減につながります。JOIFAでは、オフィスチェアを安心・安全にお使いいただけるよう、会員企業、関連省庁と共にJIS規格やJOIFAガイドラインなどの、安全基準を定めると共に、イスの正しい選び方と使い方をお知らせしています。

イスを用途にあわせて
正しく使用していますか?

用途に合わせたイスを選ぶ

オフィスで使用するイスには、「執務用」「会議用」「休憩用」などがあり、座る高さや姿勢などの設計がそれぞれ異なります。

 
回転イス

会議イス

ソファー・ラウンジチェア
執務 × ×
会議
短時間
会議
長時間
休憩

床に合ったキャスターを選ぶ

オフィスチェアに使われているキャスターには、カーペットなどの柔らかい床用と、フローリングなどの硬い床用があります。推奨以外のキャスターのご使用は、滑りすぎたり、動きが悪かったりしますので、用途に合ったキャスターをご使用ください。

カーペットなどやわらかい床用

ナイロン・ハードウレタンキャスター

フローリングなど硬い床用

ソフトウレタン・ゴムキャスター

イスを正しく使う

イスを踏み台にするなど用途外のご使用は思わぬ怪我の原因になりますので、取扱説明書などを読みながら、正しくご使用ください。

JOIFAでは折りたたみ椅子の正しい使用を呼びかけています

折り畳みイス購入時に注意する

JOIFAは畳む際に指を挟まない機構となっているスライド式折り畳みイスを推奨しています。

イスを調整して使う

一般的な事務用回転イスには体にフィットさせるため、高さ調整などさまざまな調整機能がついています。取扱説明書などを読み、正しくご使用ください。

正しい姿勢チェックリスト

  • 座面の奥まで深く腰掛ける。
  • 骨盤上部をしっかり背もたれにつける。
  • 踵は床につける。
  • 太腿の上部を水平にして、ひざ下は床と直角に。
  • 座面の高さの目安は身長×1/4
  • デスク高さの目安は=座面高+差尺(身長×1/6)
(※差尺:デスク高さ-座面高さ)

安全性に配慮した製品選び

国内で販売される製品には、消安法(消費生活用製品安全法)、PL法(製造物責任法)など万一事故が起きた際に、消費者を保護するさまざまルールがありますが、JOIFAでは会員企業と協力し、製品の安全性を高め、事故を未然に防ぐための試験基準の策定や、安全にご使用いただける標準使用期間などのルールを取り決めております。

イスの耐久試験をご存じですか?

JOIFAはJIS原案作成団体として、有識者、消費者、会員企業及び日本規格協会(JSA)と協力し、安全なモノづくりのための、JIS規格を制定・改正しています。

回転イス、非回転椅子の試験基準(JISS1032)の一例

座面背もたれの耐久性試験

試験内容:座 950N×5万サイクル、背 330N×5万サイクル(1㎏=9.8N)

解説:1日25回の着座で1年250日使用して、8年に相当します。

一般財団法人ボーケン品質評価機構提供

※折り畳みイスの場合は、×12,500サイクルの試験基準となり、1日10回の着座で1年250日使用して、5年に相当します。

座面及び背もたれの静的強度試験

試験内容:座 1300N×10サイクル、背 560N×10サイクル

座面の耐衝撃性試験

試験内容:落下高さ 180mm(折り畳みイスは140mm)
座面衝撃体を10回自由落下させ、各部の異常の有無を調べる。

肘付イスの側方安定性試験(非回転椅子のみ)

試験内容:座垂直 250N、肘垂直 350N
肘に20Nの水平力を加え転倒の有無を調べる

イスの経年劣化をご存じですか?

厳しい基準で作られたイスも、長年使用するとその性能を発揮できなくなります。JOIFAでは、オフィス用チェアの標準使用期間を、下記の通り定めています。
ネジの緩みや、溶接はずれなどにより、イスがガタついたりグラついたまま使用すると、破損によって思わぬ事故や、怪我につながる恐れもあります。製品の寿命は使用頻度や使用環境によって異なりますので、下記のチェック項目などにより安全点検(有償)を行い、メンテナンスや、買い替えのご検討をお願いしております。

イスの安全チェック項目

JOIFA標準使用期間

品目 使用期間
回転椅子
非回転椅子
固定椅子(脚が木製)
折りたたみ椅子
8年
8年
5年
5年
JOIFA標準使用期間に関する主なQ&Aについては、こちらをご覧ください。